運動もしているし、本も読む。体調にも気をつけている。
それでも、睡眠不足や仕事のプレッシャーが少しずつ積み重なって、不安感が溜まりつつある。前向きに取り組めていた仕事に対して、やる気がおきない。これはちょっと問題だ。
今の不調の引き金は対人関係だ。
同僚への些細な違和感から始まった「よくないことが続いている」という感じがぬぐえない。
「ああ、こうやって更年期障害って始まるのかもしれない」とも感じている。そんな年頃なのだ。
かつて読んだ本を思い出す。
こんなことが書かれていた。
「私たちが生きているのは“事実の世界”ではなく、“意味の世界”である」と。
つまり、出来事そのものが悪影響を及ぼしているのではなく、それをどう受け止めるかが今の状況を決めているのだ。
イヤな記憶が消えないのは、脳がそれを“意味のある情報”として強く保持してしまうからで、悲観的な人ほどネガティブな記憶にとらわれやすく、そこから抜け出すのが難しくなる。
記憶にとらわれることなく、今の私を快適にしたいと思うけれど、一度崩れた心のバランスを立て直すのはやはり難しい。でも、毎日を前向きに過ごす自分を取り戻したい。
「運のいい人」は偶然をチャンスに変える柔軟な思考があり、ポジティブな記憶の使い方をすることで「よくないことが続いている」とは思わないそうだ。むしろ、失敗や不運の中にも意味を見出し、次の行動に繋げていく。
私は、「悪い記憶にとらわれやすい人」だ。
誰かの些細な言葉や態度が、心の中で何度も再生されてしまう。
でも、自分しだい、記憶しだい、考え方しだいなのだ。それを繰り返し思い出すことで、私は少しずつ変わっていけるだろう。
とにもかくにも、いまの不調を何とかしたい。本を読んでもだめ、運動してもだめ、寝てもだめなら、次はお茶だ。
今の私にはカモミールティー。飲んだ日は就寝時間が近づくと、眠くて眠くて仕方がない感じになる。ぐっすり眠った翌朝、睡眠時間は少ないけど、それでも少しだけ元気が戻ってきた。
香りが、身体の緊張をほどいてくれる。
その小さな回復の感覚を、ちゃんと記憶しておきたい。
「よくないことが続いている」という印象の中に、静かに差し込む光を取り入れる。
それを見逃さずに、少しずつ拾っていけたら──
不安の中でも、自分の輪郭を保ちながら、やさしく暮らしていける気がする。
