
気づけばそこにいる。
今朝も朝からずっと立ち働いていた。ロフトに洗濯物を干すために上がった後、だるくて仕方がない足を休めようと少し横になる。ほんの数分のことだ。
家事の続きをしようと起き上がったら、すぐ横に猫がいた。いつの間にか私を探してロフトまで来ていたらしい。気配も足音もなく、ただ静かに私の隣に寝そべっていた。
その姿が何とも言えず可愛かった。呼んだわけでもないのに、そばにいてくれる。何かを求めるでもなく、ただ一緒にいるだけ。その静けさがいい。
猫はいつもそうだ。気まぐれで自由だけど、ふとした瞬間に寄り添ってくれている。言葉も音もないのに、気持ちが通じている気がする。今日のように疲れた体を起こした瞬間にそばにいてくれると、ふっと心が軽くなる。
静かなサプライス。
猫と暮らすということは、こういう瞬間の積み重ねだ。気がつけばそこにいる。一人になりたいときはどこかに姿を隠している。でも、私を受け入れてくれる。
猫がいる。
それだけで今日が少し優しい日になる。
