通勤の途中、海岸沿いの道を通る。
一年を通して何かしらの鳥を見かける海岸線だけれど、最近、鳥が増えた。サギがたぶん三種類、カモメ(ウミネコかもしれない)、そして鵜、名前が分からない鳥もいる。
海面に浮かぶもの、砂浜に佇むもの、岩の上で羽を乾かすものーーそれぞれの過ごし方があるが、同種で寄り集まっているばかりではない。
それぞれ違う姿をしているのに、驚くほど近い距離で、静かに並んで過ごしている。
種が違っても、争わずに過ごせるのだろうか。
風の向きも、波の高さも、彼らには関係ないように見える。
ただ、そこにいる。ただ、羽を休めている。
普段はこんなにひしめいていない。おそらく、季節が移り替わり朝晩が肌寒くなってきたからだろう。今年は特に数が多い。
秋は渡りの季節。
魚が寄る時期、風が変わる時期。
海が一時的に、彼らの宿になる。
それぞれが違う羽を持ち、違う声を持ちながら、同じ岩に立つ。
その姿に、静かな秩序を感じる。
人間の世界では難しいことが、鳥たちには自然にできているように思える。
今朝も、サギらしき鳥が一羽、岩の上でじっとしていた。
その隣には、鵜がいて、少し離れてカモメがいた。なんだか互いに互いを見つめているようにも見える。
車の窓越しに、その風景をちらりと見る。
もっとゆっくり眺めたいのに、アクセルを踏む足がそれを許さない。
そのことが、少しだけもどかしい。
