攻撃してくる人


会うとしばらく気持ちが沈んでしまう相手が今3人いる。

初めはそのことに気がつかなかった。ある人と会った後、悲しみが全身にまとわりついているような感覚があって、その理由を考え初めて気づいた。

ああ、私は攻撃されていたのだ、と。

何か特別な出来事があったわけではない。ただ、言葉の端々や態度に、否定や攻撃のようなものが含まれていて、それがじわじわと心に染みてくる。

距離を置ける人なら、会わないという選択ができる。1人の人とは二度と会わないでおくことが可能だからそうするつもりだ。

もう1人の人とは二度と会わないことは無理だから、会う間隔を可能な限り伸ばしている。

でも残りの1人は、日々顔を合わせなければならない。自分の不快感に気づいてから、どんなふうに相手と関わればいいのか分からなくなった。

仕事、地域、親戚、学校で攻撃的な人と出会ってしまったら、避けられない関係の中でどうすれば自分を守れるのか、まだ答えは見つかっていない。

「まずは、自分のことを考える。それはわがままでも身勝手でもなく、自分の気持ちや考えが分からないと話にならないから」

「気持ちや考えを相手に伝えた方が自分を大切にしていると判断したら、それを正直に、分かりやすく、相手を大切にする気持ちを込めて表現してみる」

そうしてみるのも一つのやり方なのだと思う。伝えたことを受け止めてくれる相手ならば、効果的だ。

攻撃してくる人は、表面上は私のことをよく思っているように振る舞う。もしかすると、実際によく思っているのかもしれない。でも、私はその不躾さに疲れてしまう。距離感の捉え方の違いに振り回される。

近づきすぎると相手から発せられる見えない棘が、私を刺して容易に抜けない。そういう人に会うと、自分の輪郭がぼやけて、何が正しいのか分からなくなる。

誰とでも付き合えるのが大人だとしたら、私はまだ未熟なのかもしれないと思う。

でも一方で、自分を守れるのは自分しかいないのだと考える。

自分の思いを伝えるのも億劫な相手との付き合い方は分からないが、言えることがある。それは「沈んでしまう自分」を責めないことだ。それは弱さではなく、感受性の証だと思う。攻撃を受けたと感じるのは、心がちゃんと反応しているから。だからこそ、少しずつでも、自分の境界線を引いていきたい。言葉にできない違和感を、無視しないでいたい。