庭のムシ55

庭仕事をして戻ってきたら、小さくコロンとしたムシが付いてきました。カメムシの幼体かな、と思って調べてみるとチャバネアオカメムシの幼体のようです。でも、少し自信がありません。我が家の庭ではよく見かけるカメムシなのでその可能性は大きいと思います。
チャバネアオカメムシの成体は全体的に黄緑色で、V字の茶色い模様が入っているのが特徴です。カメムシ類は臭くて嫌われがちですが、緑色系のカメムシはあまり臭くないと思います。幼体の頃はどうなのだろう。臭ってみるべきでした。でも、外へ出した後も臭いが気になることはなかったので、大人のように臭いわけではないのかもしれません。
大人のカメムシと子どものカメムシの姿は大きな差があり、興味深いムシです。なぜ、コロンとした形のまま大人にならない進化を遂げたのでしょう?チャバネアオカメムシに関しては、食べる物に合わせた形と色なのでしょうか。不思議です。
でも考えてみたら、成体になるまで姿がほとんど変わらないムシの方が少ないですね。カマキリ、ムカデ、クモ、ダンゴムシ、バッタなんかは、ほとんど姿が変わりませんが、大抵の虫は成体と幼体の姿が随分違います。興味深い。姿が変わるからこそ、数を増やすことが容易になったのでしょうか。
姿があまり変わらないムシたちは、捕食者側や硬い体を持っているという共通点がありそうです。でも、そうではないナメクジも生まれた時からナメクジですね。知れば知るほど、考えれば考えるほど、生き物は不思議です。
生き物は不思議といえば、今読んでいる本がまさしくその題名。
中学生向けのシリーズで読みやすい本です。初めて知る生き物の不思議を読み進めワクワクできる本でもあります。分かりやすく書かれた生き物の本は、読んでいると気持ちが満たされるので、疲れたときやゆっくりしたいときに読みたくなります。
この本は、15人の研究者が書いているのですが、好きな歌人と同じ名前だという理由で勝手に親近感を持っている千葉聡先生のお名前もありました。その先生の苦手な生き物が意外で驚きました。そんなこともあるのですね。
表紙もかわいく、めくりやすい硬さ。おススメです。
