庭のムシ53

ナメクジは一年中どこにでもいて、ちょっと避けたくなる生き物。殻を背負ったカタツムリに比べると、なぜか不気味に見えてしまう。可愛らしいとか、観察したいという気持ちにもならず、畑から採ってきた野菜にいるのを見つけると「げっ・・・」と思っていました。
そう今までは。でも、これを読んで少し意識が変わりました。
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ナメクジに種類があるなんて、考えたこともありませんでした。だからと言ってナメクジは一種類のみと思っていたわけでもなく、単によく考えたことがなかったのです。それだけ観察したいと興味を持つことがなかった生き物。
本に載っていて特に興味深かったのが「マダラコウラナメクジ」です。外来種のなかでも新顔らしく、目立つ姿をしています。「マダラコウラナメクジ」一度見てみたい。北海道や東日本で多く発見されている種類だそうです。
種類を知れば、ナメクジも可愛く見えてくるから不思議です。これを読んでからは、庭にいるナメクジを観察することが増えました。我が家の庭にいるのはチャコウラナメクジ。外来種で、今日本に一番いるナメクジです。
種類が分かってからは、ナメクジが野菜についていても、つまんで外へ出せるくらいにはなりました。知るって大切。
ナメクジたちは日中よりも夜に活動していることが多く、一番良く見かけるのはコンポストの壁です。夜、生ごみをコンポストに入れようとすると大小さまざまなナメクジが活動しています。たまに、ナメクジが全くいないとオオミスジコウガイビルがいることがあり、コンポスト周りは賑やかです。
殻を捨てて身軽になっただろうナメクジ。生きるサイクルを短くすることで、どこででも生き延びることができるようになったのかもしれません。
