健康的な自分を選ぶ


膝裏と股関節を痛め、整体に通い出した。
年々、身体が思うように動かなくなっている実感があり、セルフケアでは限界を感じていた。
通い出して1か月弱。
痛みは和らぎ、ずいぶんと動きやすくなった。
ついでにちょっと痩せた。
それは良かったのだけど・・・。

整体院が、こんなにセールスされる場所だとは思いもよらなかった。
次から次に施術を勧められげんなりする。
お得だと謳う回数券はどれも高額で、痛みがとれるのはありがたいけれど、やっぱりセルフケアでなんとかしていける自分にしなくてはと思いなおす。

健康にお金を使うと高くつくのだ。

仙川環『食べてはダメとは言いません』を読んだ。

食べないと生きていけないのに、好きなものばかり食べると身体を壊す。

美味しいものは大方身体に悪い。
身体に良いものは、地味で、即効性の快楽が少ない。 それでも、「身体に良くて美味しいもの」が確実に増えてきてはいる。

食の問題は玉虫色で、ひとつの正解に収まらない。 年齢、生活、価値観、文化——角度が変われば色が変わる。
それまで、良いと思っていたものが、自分には良くないものだと知る場合もある。
私の場合はプロテインがそれだった。

だから難しいのだけれど、自分の体のために食べるものを選べる自分でありたいと思う。知識のアップデートも必要だ。

面白かったのは、同時期に読んでいた沼田英治の本で、玉虫の構造色の話を読んだ直後、 仙川の本で「玉虫色の決着」という言葉に出会ったことだ。

単なる偶然だけれど、「導かれたかのような偶然」と読書をしていると出会うことがある。
読書しているからこその面白さだ。

食べることは、欲望と身体の折り合いをつける行為でもある。

もち麦ごはん、野菜中心のお弁当、減塩の味噌汁。 無理をしないで続けられる選択を積み重ねることが、 健康のバランスを自分で見つけることにつながっていく。

食べることの難しさと、選択する自由。
身体の都合と欲望のズレ。

食べることを、もう少し丁寧に考えてみたい。