避けてしまいがちだけど


日本には700種類ほどの職業があるらしい。全世界にも目を向けると、この世界には数えきれないほどの職業があると言われている。

仕事というのは、本当に至るところに存在している。そのそれぞれの場所で、働く人がいなければ、社会は成り立っていかない。

私たちは日々、誰かの仕事に関わってしか生きられないのである。誰の仕事にも関わらずに生きていくことなんて不可能だ。

今私が書いているブログも、パソコンを作る人、それを売る人、インターネット回線関係の仕事の人、電気関係の仕事についている人など、簡単に思いつくことのできる仕事から、関係があるにも関わらず、思い至ることのできない職業も数多くある。

朝起きてから、寝るまで私たちは誰かの仕事の成果によって支えられ続けている。

でも、普段そのことを考えるのは稀だ。

「将来の夢はなんですか?」子どものころうんざりするほど聞かれたその言葉に、迷うことなく答えられた人はどれくらいいるだろうか。

あるいは、子どものころ語っていた夢の職業に、今現在就いている人はどれくらいいるのだろう。

私に関していえば、うんと小さいころは体操選手(なんでそう言っていたのかは全く覚えていない)、小学校のころはケーキ屋さん、中学生になってからは会社員、高校になってからは取り合えず大学へ行って就ける職業に就くというのが夢だった。だんだん、夢が抽象化していくのが切ない。

そして、大学を卒業するころは超就職氷河期で、私の前途は多難でしかないように思われた。実際大変な時代だったと思う。

いよいよ仕事に就かなければならない年齢になっても、世の中にどのような仕事があるかを、私はあんまり理解できていなかった。

子どもには容易に想像できないくらい、世の中には本当にたくさんの仕事がある。その、それぞれの仕事がどのような内容で、どのくらいの収入が得られて、どのくらいなるのが難しいのか、早くに知っておくとより具体的な夢を描くことができたのかもしれない。

おススメ対象 小学生~高校生

出来るだけ早い時期に読んでおけば、具体的な将来の夢を描きやすくなる本だ。

就きたい職業に就くためにどのような努力が必要なのか、そんなことも見えてくる。具体的な収入は、普段の生活では語られないことが多いけれど、本当は早くから知るべきことだろう。今現在の自分の生活と照らし合わせて、どのくらいの収入が必要なのか、知っておくのはいいことだ。

子どももいつか独り立ちし、自分の力で生きていくしかないのだから。

でも、併せて大人が言いたいのは、収入も大事なのだけれどそれだけが全てではないということだ。

当然生きていくためにはお金は必要だし、たくさん稼げるのならそれに越したことはない。でも、お金はあくまで手段であって、目的ではない。

生きがいや幸せはお金以外のところにあったりもする。

この本と合わせて、生きがいの話や、投資の話なんかを学べる本があるといい。