読んでいたら違う生き方をしていたかもしれない


子どもの頃はあまり本を読んでいなかった。

購入するのも難しく、図書館があまり充実していない環境だったこともある。それでも、好きだと思える本が何冊かあり、それなりに読む力はあった。

でも、これは読み解けなかったかもしれない。

今の自分は、あの頃と比べると読む力がずいぶん付いたと思う。年を取ることはいいこともある。

正直、数学はあまり得意ではない。だからよく分からないところもあったけれど、それでも数学を学ぶことの意義が理解できた。

おススメ対象 高校生~大人

この本は色々なバージョンが出ている。文庫本サイズがいいならこっち。

読んだことはないけれど、大人のためのバージョンもある。

勉強って何のためにするのだろうかと、自分自身はあまり疑問に思わずにきた。

自立して生活するためには、大学へ行って勉強した方がいいと信じて疑っていなかったから。それでも、やはり、何のために今教えられている勉強をするのかはあまり分かっていなかった。もし、それぞれの科目を学ぶ意義を理解していたら、もっと勉強に前のめりになれていたかもしれないと思う。

数学はとにかく公式を覚えて解くしかないとしか思えなくて、「役に立つ」とは考えてみたこともなかった。

数学が「役に立つ」のだと身に染みていたら、学生のころ学んでいた内容が自分の血肉となって生かされていただろうと思うと、少し後悔が生まれてしまう。

何で勉強しなくてはいけないのか、それに明確に答えられなくても、もっと勉強しておけばよかったと思う大人は多いはずだ。

子どもから「なんのために勉強するのか」と問われたとき、この本を読んでいれば自分なりの答えを胸を張って伝えられるだろう。


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