少女漫画にハマっていた時期がある。
あれは小学生か中学生の頃だった。周りの女の子たちもみんな読んでいたマンガがあった。
ちょっと前に20代の若者と話していて、私は「天ない世代だから」と言ったら、相手に自分たちの時代には世代をひとくくりに出来るマンガがない気がすると言われて、はっとさせられた。
昔はエンタメの種類が限られていたから、同世代が好きなものはたいていみんなが好きで、アイドルなら光GENJI派か男闘呼組派(あるいはアイドルは認めな派)、お笑いならダウンタウンかウンナンかとんねるずだとだいたい決まっていた。
それが、良いか悪いかは別として、しごくシンプルな時代だった。
恋に憧れる私たちは『天使なんかじゃない』の翠と晃の恋愛を見て、高校生になったらこんな恋をするのだと、疑わずに信じて夢見心地で夢を見ていた。
そして、それは完全なる夢に終わった。
高校へ行っても晃のような異性はおらず、翠のように明るい女子高生にはなれなかった。
それでも、いくつか恋をして大人になった。けれど、どれもあんまり振り返りたくない恋ばかりである。たまに、忘れられない恋があるという人がいる。そんな恋ができた人を羨ましいと思ってしまう。
私には忘れられない恋がない。相手の名前も忘れてしまったような恋がほとんどだ。自分自身が未熟だったのだから当然なのだろう。でも、あのときのキラキラとした切なさだけは本物だったと思う。どんな恋だったとしても、あのときしか感じることの出来なかった気持ちであるということは間違いない。
あんな気持ち、もう味わうことはないのだろうな。
そう思っていたら、あったのである。
ここに。
キュンキュンが詰まっているマンガだ。こんなにキュンキュンだけさせられるマンガ久々だ。電子マンガなんて買うことないだろうと思っていたのに、全巻ちゃんと買いました。何度読んでもキュンキュンし、思い出しキュンキュンさえできてしまう。
私もこんな恋がしたかった!!!と涙を流しながら訴えたくなるよ。
キュンキュンしすぎて、何度も読めてしまうよ。
新刊が出るのが待ちきれない。幸せになって!山口くんと皐!応援するからー。って勝手に思ってしまう。天ない世代にきっと刺さるマンガだ。あの時憧れていた恋が、ここにあった。