勉強は大切だからしていた方がいいと言っても、多くの子どもは簡単には納得しない。
「数学なんてなんの役に立つの?」
「古文なんて読めなくても生きていけるし」
「英語なんて翻訳機能があればいいでしょ」
そんな風に言われて、「それはそうかもしれないけれど、でも、どこかで役に立つことがあるかもしれないよ」と、暖簾に腕押し的な言葉しか紡ぐことができない。
それでも、多くの大人が、勉強は大切だと強く感じている。子どものころもっと勉強しておけばよかったと今は思っている。
学生でなくなった後の方が、人生は長い。その長く続く人生に何が起こるのか、だれにも予測できないのだから、備えはたくさんあった方がいいと思う。
だけど、そんなことを大人が言っても納得できないなら、こんな本を読んでみるといい。
「知識を増やすということは、だまされないように武装するということなんだ」
『13歳からの地政学』
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おススメ対象 小学校高学年~大人
自分と、その他の世界がどんなふうに関係して、どんな風につながっているのか、それが分かりやすい物語になっていて一気に読める本だ。
これを学生のころ読んでいたら、社会の勉強もっと楽しかっただろうなぁ。
13歳からと書いてあるけれど、高校生が読んでも、大人が読んでもとても勉強になる本だ。
何年かごとにシリーズ化して出して欲しい本でもある。