庭のムシ54 番外編

ブルーベリーの葉陰で、枝と同化していたニホンカナヘビ。意志の強そうな目もと。きれいな縞模様。出会う機会は多いのですが、動きが素早いため、こんなに近くで観察できるのは稀です。数日間この木で過ごしていたようですが、ブルーベリーを採るために毎日木の元へ行っていると、それを嫌ってか4日目くらいからはどこかへ姿を消していました。
我が家の庭では、トカゲよりカナヘビに遭遇することが多く、卵から孵化する瞬間に立ち会う機会に恵まれたこともあります。
ある年の7月。お腹の大きなカナヘビを子どもが捕まえてきました。もしかしたら、卵を見ることができるかもしれないと思い、ケースに入れてしばらく観察していると、卵を3つほど土の上に産み付けたのです。運よく孵化する現場に立ち会えたらと期待半分で観察していると、7月半ば過ぎの同日、三つの卵から飛び出すようにして赤ちゃんが孵化しました。孵化した瞬間からしっかりカナヘビの形をしている小さな子どもたち。有難い経験でした。
ニホンカナヘビは日本に広く分布している爬虫類ですが、こんなに頻繁に遭遇するようになったのは今の家に引っ越してから。この辺りの環境が、カナヘビにとって過ごしやすい環境なのかもしれません。
