不機嫌を避けて生きる


子どもの頃、父親が仕事から帰ってくるのが嫌だった。仕事を終えた父親は大抵不機嫌で、私たち姉妹の至らない部分を見つけては、怒ってばかりいたように思う。父親が家にいるときは、出来るだけ父親の不機嫌に触れないように過ごしていた。

共働きだった我が家は、母親もずっと仕事をしていた。仕事から疲れて帰ってきた母親は、休むことなく家事をしなければならず、やはり不機嫌なことが多かった。もちろん、二人とも機嫌のいい日もあったのだろうけど、私の記憶の中にある家の中は、いつもジトジトと暗く重たい空気に満ちていた。

自分で家庭をもってからは、今度は夫が不機嫌をまき散らすようになった。家は私にとっていつも気を遣う場所で疲れる場所だった。加えて、義母と同居した数年は、どういう心境からか、夫の不機嫌がさらに強まった。その上、義母に家事をチェックされる毎日に、私は疲弊する以外なく、出先から家に帰るのが嫌で仕方なかった。

状況が変わったのは、同居が解消され、ネコが我が家にやってきてからだ。

夫の在宅中はいつも重苦しかった家の中の空気が、ネコがいることで風通しが良くなった。家の中にいてくれるだけで、皆が自然と笑顔になる。ネコの持つ魅力に私は本当に助けられた。

おススメ対象 小学高学年~大人

不機嫌がテレパシーで伝わるなんて、思ってもみなかった。でも思い当たる節はたくさんある。「不機嫌な人がそばにいるだけでもストレスが高まる」という事実を知っていることは、自分のストレスコントロールに確かに役に立つだろう。そして、自分の不機嫌で誰かにストレスを与えないように、不機嫌のコントロールもできる人でありたい。

ストレスに効果があるという「ネクタリン」の香りも気になるところだ。もうじき旬を迎えるネクタリン。今年はたくさん買ってみようかな。あるいは、可能なら樹を植えてみたい。今年は植え付け時期を過ぎてしまったから、鉢植えでも探そうかな。