ミズアブ


庭のムシ52

ブラックベリーの葉に、ひっそりととまっていたムシ。翅よりも体の幅が大きく、黄色と黒の縞模様が目をひきます。「ミズアブ」のようです。

ミズアブは、日本の水辺に生息する双翅目の昆虫で、美しい青緑色の体を持つと言われていますが、私が見た個体は黄色が目立っていました。水辺で翅を広げて日光浴をする姿を見ることができるそう。日本には62種類のミズアブが確認されていおり、形や大きさ、体色は変化があります。

我が家で普段見かけるのは外来種のアメリカミズアブです。今回の個体はただ「ミズアブ」と呼ばれている種。あまり詳しいことは分かりませんでした。日本在来種で、数が少ないよう。

ミズアブは水辺に生息し、川や湖、池などで見かけることができますが、我が家にそれらはないので、近くの水場から飛んできたのでしょうか。あるいは、浄化槽やコンポストでたまたま幼虫が発生できたのかもしれません。幼虫は水中で育ちます。

アブと名が付いていると刺される印象を受けますが、ミズアブは刺すことはありません。アメリカミズアブの成虫は食事をとるための口がなく、生殖のために活動します。それと同様に、ミズアブも口がないのかも。

三重県や東京都レッドデータブックに記載されていることを考えると、ミズアブの生息できる環境は少ないのでしょう。