ヒメウラナミジャノメ


庭のムシ㊽

ブラックベリーを収穫していたら、ヒラヒラと飛んできたチョウ。

ヒメウラナミジャノメはチョウ目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されています。金環のついた模様を翅に持ち、それがヘビの目のようなのでこの名前が付いたのでしょう。

幼虫はイネ科のススキなどを草食とします。我が家にはイネ科の植物も数種類あるので、そこで生まれ育った個体かもしれません。あまり、数を見ないチョウです。今回も一匹で飛んでいました。

成虫は日本全国にいるようですが、都市部にはあまり姿を見せず、暗すぎる林も好きではないよう。確かに、見かけることが多いのは明るい草原です。

子どもの頃に比べたら出会うことが少なくなったのは、自分が以前よりやや都会に住んでいるからでしょう。よく見かけていた昔、模様のインパンクとからガの一種だと思っていました。

似たチョウにウラナミジャノメがいます。ほぼ同じ種類に見えるのですが、後翅表の蛇の目紋がヒメウラナミジャノメが二つ、ウラナミジャノメは一つという違いがあります。今回見た個体の表の翅は確認しなかったのですが、ヒメウラナミジャノメのほうがたくさんいるようですし、裏翅の蛇の目紋もヒメウラナミジャノメの方が多いようなので、今回の個体はヒメウラナミジャノメでしょう。

もっと、いろいろな角度から写真をとるべきだったと後になって毎回思います。じっとしている姿を写真に収めるが難しいムシ。観察するポイントを押さえて写真を撮れるように気を付けよう。