ナシグンバイ


庭のムシ㊳

庭でサクランボを採集していたら、いつのまにか手にくっついていたムシ。「ナシグンバイ」らしき5mmに満たないとっても小さなムシです。

ナシグンバイはカメムシ目に属している昆虫で、サクラ、ナシ、リンゴなどバラ科につくムシです。葉を食べるのでしょうか。それともエキスを吸うのでしょうか。葉っぱが盛大に食害されているようすはありませんでした。植物に大きな被害を加えることはなさそうです。

羽にある「X」の模様が特徴的。他のグンバイと同様に、相撲で行司が使う軍配に形が似ています。ナシグンバイは特にいかり肩のような形をしている点も面白いです。しばらく手の上でじっとしていたので、そのままにしていたらいつの間にかどこかへ行ってしまってました。飛ぶ姿を見てみたかった。

サクラの葉裏で見かけることが多いようで、注意深く葉を観察してみれば出会う確率が高まるかもしれません。

9月ごろに落葉が始まると、成虫は越冬態勢に入るそうなので、春から夏にかけて、一番出会う確率が高いでしょうね。