ナガサキアゲハ幼虫


庭のムシ65

庭にどんな木を植えようか考えている時に、チョウが舞う庭にすべく「アゲハチョウの幼虫が好む木」を植えようと思いつきました。思いつくままにレモン、ミカン、サンショウの木を植えました。植えてもう10年。ミカンはどんどん大きくなり毎年立派な実を付けますが、幼虫がいる気配がありません。花が目立つ種類ではないため、チョウに気づいてもらえてないのか、そもそも好みのミカンではなかったのでしょうか。青々とした葉はどこもかけることなく、秋を迎えます。

サンショウは小さいまま。我が家の土地が合わなかったのかもしれません。でも枯れずにいるので、希望は捨てずにいます。大きくなれば、チョウが気づいてくれるか、あるいは小さいとそもそも十分な食料にならないので好まれないのでしょうか。

そして、今年は初めてレモンの実がなりました。10個ほどのレモンの実はまだ緑色で、その実が色づくのが楽しみでもあります。このレモンの木の葉は食べられている感じはしても、幼虫そのものを見たことがありませんでした。そう、今日までは。

とうとう、とうとう、アゲハの幼虫がいました。でも、木ではなく表札に使っている枕木に。

我が家の庭で生まれた幼虫であるはず、そうあってほしい。立派なナガサキアゲハの終齢幼虫です。蛹になる場所を探している様子です。でも、この場所では蛹にならなかったようで、その後は姿を見ませんでした。

ちゃんと、成虫になれたかな。そして、また、我が家で子孫を残してほしい。来年の夏にはナガサキアゲハの成虫の飛ぶ姿を見られるかもしれません。今から夏が楽しみです。