庭のムシ㊶

いつの間にか玄関先に生え、一気に成長していた「コミノネヅミモチ」らしき花にいたムシです。この木はよほどここの土が合っていたようで、どんどん成長し、毎年春に白い花を咲かせます。花の香りもよく、木の姿も気に入っているのですが、とにかくどんどん大きくなり、通路をふさいでしまうので管理が必要な木でもあります。
平べったい形の花なので、アブやハナムグリの姿をよく見かける木です。受粉を助けてもらうムシに合わせて、花の形は進化していったことを考えると、この木はハエに適した形で進化していったのでしょうね。
一般的なハエより二回りほど大きなこのムシは「ツマグロキンバエ」写真が上手に撮れていないため、分かりづらいのですが、長い口器があります。この口器は、食べものを見つけると伸ばすようになっており、ちょうど食事中だったので、口器の伸びた様子が伺えます。
翅は透明ですが、先端が黒くなってるのが特徴的です。全体的にコロッとした体をしていますが、翅が長いのでほっそりとした姿に見えます。
幼虫は動物の死骸を食べますが、成虫は花粉や花の蜜を摂取します。
近づいても慌てた様子もなく、しばらく花の上でじっとしていました。
