庭のムシ㊵

庭の桜の葉の裏に、ひっそりといました。
不思議な名前を持つムシです。ジョウカイボン。漢字表記だと「浄海坊」不思議な命名です。平清盛と関係があるとの説もあり、興味深い名前です。どこにでもいるムシですが、その名を今まで知りませんでした。葉によく付いているので、てっきり葉っぱを食べて生きていると思っていましたが、肉食性で他の小型昆虫を捕食します。主に日本に生息しています。
ジョウカイボン科に属しているムシは複数いるようですが、詳細はあまり分かっておらず、これも「セボシジョウカイ」のようでもあり、「ウスチャジョウカイ」でもあり、全く違うようでもあります。
ジョウカイボンはホタルの仲間に近い昆虫であり、そう思って見ると、確かに蛍に似ている姿をしています。春から夏に出現し、秋には寿命を終えるムシです。成虫は卵を土の中にかためて産み付け、孵化した幼虫は地表を歩き回って昆虫などの小動物を捕食し、幼虫で越冬します。
成虫は活発に飛翔するため、春はいろんな場所で出会う確率が高いムシでしょう。
