庭のムシ㊺

幼虫が紅葉の木を食害するため、やっかいなムシなのですが、子どもの頃からその姿が好きで、憎めないムシです。
成虫は果樹の葉や茎を食べるようですが、食事中の風景を見たことがありません。子どもの頃はよくポンポン草と呼んでいた葉っぱの近くで見つけていました。
ゴマダラカミキリは別名ホシカミキリとも呼ばれる、星空のような素敵な模様をしています。どこにいても目立つ姿ですが、天敵の鳥には見つかりにくい柄なのでしょうか。ゆっくり動くため捕まえやすく、手で捕まえてはその力強さを楽しんだり、鳴き声を聞いたりしていました。
このカミキリムシの幼虫に、我が家の紅葉は何本か枯らされてしまいました。幸い株立ちの紅葉を植えていたので、全滅まではならなかったのですが、一度の産卵数が30~400個あるため、完全に食害を防ぐのは難しそうです。紅葉を植えているところはどんな風に対策しているのでしょう。
とはいえ、やはり憎めない姿。とにかくカッコいい。裏側も立派な姿をしていてほれぼれ眺めてしまいます。世界的にみても甲虫は数を減らしているようなので、むやみに殺すのも考え物でしょうね。
