オカダンゴムシ


庭のムシ③

ダンゴムシはどこにでも生息しています。そして一年中その姿を見かけます。冬は石の下で丸まって越冬するそうですが、冬でも見かけることが多いです。

なんでも食べるダンゴムシ。落ち葉や果実、昆虫の死体、ブロック塀も食べるという話を聞いたこともあります。

我が家の庭にあった何かの「糞」を食べている姿を見かけたこともあります。

そのときはダンゴムシやキセルガイが数日で跡形もなく糞を掃除してくれていました。私にとってはありがたいムシです。

ムシに詳しくない人も、都会育ちの人もダンゴムシは知っていることでしょう。動きがのんびりしている、刺したりかんだりしない、丸まる姿がかわいらしいなどの理由で、ダンゴムシが苦手な人は少ないはず。

「子どもが大量にポケットに入れてたのを見つけてしまい震えた」という話もよく聞くほどです。

このダンゴムシ、「ムシ」と呼ばれますが昆虫ではありません。エビなどと同じ甲殻類の仲間です。

同じような形をしているワラジムシと同じ「ワラジムシ目」に分類されています。ともに節に分かれた胸部に7対の足があるのが特徴です。

ダンゴムシに比べてワラジムシは、数が少ないためかその認知度も低いうえ、苦手な人も多い印象があります。丸まるか丸まらないかの違いがかわいらしさと気持ち悪さの線引きをしているのでしょうか。

ダンゴムシも飼育しやすいムシですね。

水槽(数匹ならプラスチックケースでもいい)と土か砂(適度に湿らせた状態)、石や木片などの隠れ場所、落ち葉(ごはん)などをいれていると十分飼育できます。

「育のう」に産卵したメスを見ることできても、生まれたばかりの幼虫や、脱皮した直後のダンゴムシは飼育しない限り見る機会がないでしょうから、飼育してみるのも楽しいかもしれません。