
知り合いのところでたくさん生まれた「イベリアトゲイモリ」を譲り受けた。ピンク色の身体に黒い目。「リューシスティック」と呼ばれている種類だ。
イベリア半島の水域に生息する最大30センチになるイモリで、半水生だけど、ほとんど水の中にいる。危険を感じると肋骨を皮膚から突き出すという珍しい防御法を持っている。突き出した肋骨には毒の粘液が付着しているらしい。そんな風に聞くと、どう猛な性格のイモリを想像するけれど、今のところおっとりとした性格にしか見えない。
再生能力も高く、この子のお父さんはお母さん(つがい相手)に手を嚙みちぎられていたけれど、無事に再生していた。
家に来たときはまだウーパールーバのようで、顔の横についたヒラヒラとつぶらな瞳がとても可愛らしい姿だった。
我が家に来るまでは赤ムシを食べていたけれど、イモリ用の乾燥フードを問題なく食べてくれる。でも、動きがのんびりしているのと、目はよくないためか探り探りエサを食べ、よく空振りもしている。

ヒラヒラは一週間もせず取れてしまった。

基本はピンク色だけれど、脱皮する前は黒い点々が浮き出てくる。脱皮前は少し食欲がない様子。小さいうちは脱皮もあまり上手ではなさそうで、首や足先に脱皮した皮を巻き付けて動きにくそうだった。
脱皮した皮はたまに食べていたりする。

我が家では一匹だけを飼うつもりだけれど、知り合いで飼いたいという人がいたため、しばらくの間預かり飼育。二匹並んだら可愛さ二倍。
二匹になったら、より活発に動くようになった。そして、ご飯の時などに接触したり、ご飯と間違ってどこかしらに噛みつかれたときに「ワンッ」と鳴くことも発見。聞き慣れないうちは、どこか遠くで犬がないているのか?と思ってしまうほどはっきり鳴くことがある。

そして、だいたいボーっとしている様子に和む。岩につかまってボーっとしたり。

しっぽだけで浮かんでボーっとしたり。

二匹並んでボーっとしたり。

二匹が同じ態勢になっていることも多い。

岩の上も好き。
一匹は岩によじ登って顔を半分だしたままボーっとするのが好きな様子。も一匹は呼吸のために、口を一瞬出す以外は水の中にずっといる。
個体差があるのも興味深い。
我が家に後から来たイモリは最初一回り小さかったのだけど、あっという間に同じ大きさになった。水槽の大きさで生育速度は変わるのだろう。
平和に共存していた二匹ですが、無事一匹が新しいお家へ行ったため、残った一匹は広々空間でボーっとして過ごしている。
