庭のムシ㊸ 番外編

庭のジューンベリーが熟して落ちるころ、アナグマがやってくることがあります。
我が家の隣は自然の形態に近い広場になっており、どうやらそこに昔から住んでいるアナグマ一家がいるようです。アナグマにとっては住みやすい環境だったそこが、最近工事をはじめ、宅地として売り出される可能性が出てきました。
アナグマたち、どうなるのだろう。
本来アナグマは日本の森林や山地に住むイタチ科の哺乳類で、ネコを二回りくらい大きくした大きさです。夜行性のアナグマですが、まれに日中うろうろしていることがあります。今回は工事から避難してきたのか、普段はジューンベリーを食べつくしたらどこかへ行くのですが、しばらくデッキの下に潜んでいました。
アナグマは地中に穴を掘って生活するため、長い爪と鋭い歯を持ちます。でも、凶暴な様子はなく、のんびりとした動きで、目もあまり見えていないのか人がいても一目散に逃げる様子はありません。
雑食で果実、昆虫、小動物、鳥の卵を食べます。糞は強烈な臭いを放つので、アナグマが糞をしていたら、すぐにわかります。
縄張りを主張するためでしょうか、全く隠さず堂々と糞を残していくので、糞をされたら少し厄介です。
庭をうろうろしてはデッキの下に入り、を繰り返していたアナグマですが、工事の音が止んだら巣穴に戻って行ったようでした。
