アカドウガネブイブイ


庭のムシ㉖

カナブンかな?と思って写真を撮っていたムシです。カナブンではなく、アカドウガネブイブイでした。

ムシ日記を付けるまで、コガネムシ科に属するコガネムシ、カナブン、ハナムグリをはっきりと区別することはありませんでした。そして、このアカドウガネブイブイも同じく。

アカドウガネブイブイ。

なんだか、可愛い名前です。体の色合いと飛ぶ時の音が名前の由来だそう。「ブイブイ」飛ぶムシと認識されているとは。他のコガネムシ科に属するムシたちとは、飛ぶ音がそんなに違うのでしょうか。聞き比べてみたい。

可愛らしい名前とは裏腹に、葉を食する害虫としてあまり好まれないムシのようです。

立派な体のつくりをしているから、大量発生されたら葉を食べつくしてしまうのも簡単そう。でも、今のところ、庭の隅に植えているブドウの葉は被害が少ない様子です。

コガネムシ科には、人気者のカブトムシもいます。他のムシと違って、カブトムシだけは別格扱いですよね。私も、カブトムシを見るとワクワクします。

人気があるくらいだから、カブトムシは見るとすぐ、カブトムシだと分かります。そんなの、当たり前だよと言われるに違いない。おそらく、日本で生まれ育った多くの人がそう思うことでしょう。それくらい、日本では人気のあるムシです。

でも、日本以外では、カブトムシはそれほど重宝されるムシではありません。カブトムシとクワガタの違いが分からない人も、いるそう。見つけても殺虫スプレーをかけてしまうところもあるらしい。ちょっと驚きです。

なぜ、日本ではこんなにカブトムシが人気なのか?そして、いつから人気なのか?人気が出た要因は何だったのか?

江戸時代に虫屋さんはあったようですが、そこでは鳴くムシがメインで売られており、カブトムシは売られていなかった様子。毒があると思って嫌っていた人もいたそう。(今でも、他のコガネムシ科のムシと同様に害虫として扱われる一面があることはある。農家の親せきは、カブトムシを見つけたら踏み殺している・・・。)でも、一部の子どもは、江戸後期あたりにはカブトムシで遊んでいたこともあったらしい。

ということは、カブトムシを採取したり飼育する文化は比較的新しい習慣のはずです。

面白いです。夏になると、虫かご虫網のみならず、昆虫ゼリーも手軽に飼うことができる日本。虫嫌いな人が増えているといっても、カブトムシだけはずっと人気ですよね。いろんな国の人が、カブトムシをどう思っているか、調査してみたくなります。