庭のムシ63

少しずつ、植物の勢いが衰え始め、でもまだまだ暑い庭で目を引くムシを見つけました。
一見してカメムシかなと思ったのですが、アカサシガメの幼虫でした。恐らく終齢幼虫。こんなに目立つ姿を選んだのはなぜなのか、不思議になるほど目立つ色をしています。
アカサシガメは鋭い口器を持ち、それを使って獲物に毒を注入します。毒に含まれる消化酵素で獲物の内部を液状化し、それを吸い取ることで栄養を摂取します。
アカサシガメはアブラムシやカメムシなどの農作物に害を与える昆虫を、効率的に駆除することができます。見た目は毒々しく、害がありそうですが農作物にとっては益虫ですね。
アカサシガメのメスは、交尾後産卵場所を慎重に選びます。卵から孵化した幼虫もすぐに捕食を開始しなければならないためです。幼虫は何度も脱皮しながら成虫になります。
危険を察知すると体を膨らませたり、臭いを放つことで捕食者を撃退することもあるよう。膨らんだ姿も見てみたい。
