庭のムシ㊿

ブックベリーを摘んでいると、カナブンやカメムシをたくさん見かけます。この日は、普段見るカメムシに似ているけれど、きれいな模様がついている個体を見つけました。なんというカメムシだろう?
調べてみて驚きました。普段見るカメムシの幼虫とのこと。リンゴの香りがすることで有名なアオクサカメムシの幼虫でした。今年は全国的にアオクサカメムシが大量発生しているようですが、我が家の庭では例年通りくらいの数です。
アオクサカメムシはカメムシ目カメムシ科に属するムシです。日本全土に分布しているため、カメムシといえばこれを想像する人が多いはず。体長は12㎜から17㎜。私の認識の中では中型のカメムシです。成虫で越冬するため、冬場家のなかに入り込んでいる個体に出会うこともあります。
雑食性で様々な植物の汁を吸います。庭では、果実がなるところで出会う確率が高いです。たまに、ブラックベリーの実にきれいに産み付けられた卵を見かけることもあります。あれが、アオクサカメムシの卵でしょうか。
豆類に大きな被害を与えるようで、農作物の害虫として知られています。ただ、顔が可愛いので、その辺にいる分には私はあまり困ることがありません。羽音はまあまあ大きいので、飛んでくると驚くことはありますが。
アオクサカメムシは5回の脱皮を経て成虫になる「不完全変態」。写真は成虫とほぼ同じ大きさだったので、5齢幼虫でしょうか。縁取りにピンクが鮮やかです。
