高野光太郎 (晶文社)
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おススメ対象 小学生~大人
「ウォンバット」と聞いて、その姿かたちは何となく想像できるけれど、どこに住んでいて、どのように生活しているのか、この本に出合うまであまり詳しいことは知りませんでした。
ウォンバットってどれくらいの大きさなの?
何を食べているの?
どんな風に子育てするの?
そして、書名にあるように、どうしてうんちが四角なの?
知らないことが満載です。
そのなんとなくしか知らない「ウォンバット」の驚くべき生態に迫っていきつつ、一方でこの本はウォンバットの研究者として一人の青年(著者)が成長していく記録にもなっています。
異国の地で奮闘する青年(著者)。その姿を応援したい気持ちになりながら読み進めていくうちに、ウォンバットについていろんなことを学び、そのかわいらしさと不思議さに魅了されます。
また、ウォンバット以外にもタスマニアデビルやカモノハシに関しても知ることができ、読み終わるまで生き物たちの不思議な生態に幾たびも驚かされました。
生き物って面白い。
知らないことってたくさんある。
本書での学びを通して、現代社会が抱える問題に気付かされもします。自分の生き方を振り返るきっかけにもなる。
どうしてコロナのパンデミックは発生したのか。その原因の一つは私たちの暮らし方にあるのです。
私たちはその他多くの生き物の一員であり、切り離して生きていくことはできない。だから、どう生きていくか自分を顧みながら生活すべきなのだと思わされました。
私は読了後、車に常備しておくようのゴム手袋を購入しました。
それから、学んだことを忘れないように車に置いています。