『なぜイヤな記憶は消えないのか』


榎本博明 (角川新書)

おススメ対象 中学生~大人

過去の出来事で繰り返し思い出すのは、楽しかったことより嫌だったことの方が圧倒的に多いです。そして、嫌だったことを思い出すのは、単調な家事労働や車の運転をしているときや疲れているときだったりします。

「あの人からあんなことされて嫌だった」

「あの人は何であんなひどいことができるのだろう」

そんなことを考え出して、相手をさらに嫌いになったり、自分自身が嫌になることすらあります。あんな嫌な経験をしなければならなかった私は、大したことない人なのだと考えてしまうこともあります。

嫌な気持ちから抜け出せないとき、あなたはどうしますか?

私はだいたい次の6つを実行します。

・「本を読む」

(本を読めば、抱えるストレスの60%は解消できるという研究結果もある)

・「運動をする」

(汗を流せば、そのときはすっきりできます。運動を頑張った自分を肯定する気持ちも生まれる。痩せられたらなおいい)

・「寝る」

(疲れていると、気持ちはどうしても沈みがちになってしまうから)

・「推しの情報を何かしら追う」

(今は、推し活ができる環境が整っていますよね)

・「相手の負担にならない程度に誰かに話す」

(大人になると、何も考えずに相談するという行為が難しくなります。相手と自分の置かれている環境の違いとか、いろんなことを配慮すると全部を話すわけにもいかないことが多い)

・「嫌な人のことを考えるのは自分の時間を無駄にしているのだ、と自分に言い聞かせて考えないようにする」

(嫌な人やことのために、イライラして過ごすのは自分の時間を相手に与えることにつながり、損だと思うから)

この6つを実行しても、イヤな思いが消えないときに参考になるのがこの本です。

«記憶を制する者は人生を制する»

『なぜイヤな記憶は消えないのか』

ふとした瞬間、嫌だったことを思い出している自分に気付いたとき、思い出すというその作業自体を放り出すようにしています。

反対に、うれしかった出来事はできるだけメモに残すようにしています。

本当は、毎日「うれしかったこと日記」を付けたいのですが忘れてしまうので、ものすごくうれしかったことは出来るだけ忘れずに記録するよう心がけ、よい記憶のストックを増やせるように工夫中です。